消費者運動「鯨類に感謝 @ Thanks Cetacea」 【くじらの消費者運動】

【鯨類食文化の理解促進】 捕鯨と「いるか漁業」。東京の鯨食人口は1割以上いるとされます。小型鯨類(いるか類)は、岩手、秋田、山形、福島、茨城、千葉、神奈川、静岡、山梨、和歌山、沖縄等の県内の地域での伝統食です。

【第2回】太地攻撃するアニマルライツ活動家との対話:漁業廃止(魚食廃止)とは無責任すぎる 改訂1版(20190830版)

漁業廃止をしたがるアニマルライツ活動への感想:無責任すぎる

f:id:Irukanigohan:20190826121136p:plain

ムスリム国への牛輸出を嫌がる豪でのアニマルライツ運動の果てに、インドネシアのジャングルは相当消えました。インドネシアが牛生産を自給しなければならなくなり、新たな農牧地はジャングルぐらいなので。これはアニマルライツ運動が現実を考えていない例であります。

(画像の出典: https://twitter.com/irukanigohan/status/881351542049193987 )


太地攻撃するアニマルライツ活動家の一部は、漁業廃止(魚食廃止)もいいます。以下の手紙に示します。

 

太地の漁を攻撃するアニマルライツ活動家の一部は、あいかわらず、算数(未来への計算)ではなくオカルト(非科学)で地球環境を語り、無責任極まりないです。

 

アニマルライツ活動から来る無責任な放言は、反捕鯨な運動以外にも、持続可能な漁業(持続可能な魚食)を否定する漁業廃止運動でもあります。ところが、その発想を科学者が後押ししている形跡は無いようで、漁業全廃によるメリットが、デメリットを上回る見込みを立てている学説はいまだ無いようです。

 

(なお、この活動家は、オカルトが好きなようなのですが、それが高じて、時折、非科学的でも気にしない環境論を述べる個人的な癖があると観察しています。)

 

手紙は分かり易いように一部を改変しております。

 

漁業廃止をしたがるアニマルライツ活動家への返信:世界は漁業をどう考えているか

---以下から手紙です---

 

持続可能な漁業についてですが、

国連海洋会議では、持続可能な漁業は「求められています」。

www.unic.or.jp

 

f:id:Irukanigohan:20190826111446p:plain

地球は人口が増える予想なので、最大限に陸上生態系に配慮すべきだが、アニマルライツ活動家の一部はそれすら理解できず漁業廃止(魚食廃止)を行動しており、これは、国連などでの「科学と現実との対話」を完全に無視している

(画像の出典: https://twitter.com/irukanigohan/status/979261855959982083 )


理由は端的に言えばこれです。

「30億人以上が魚から重要な動物性タンパク質を摂取していて、3億人は海洋漁業で生計を立てている。その大半が小規模漁業に関連しており、多くの開発途上国において海洋や沿岸の地域社会および生態系を支えている。」

www.fao.org


従って国連海洋会議の考え方は以下です。

「2015年に国連で採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」で掲げられた「海洋・海洋資源保全と持続可能な利用」を達成するための国際的な取り組みを加速させる狙いがある。」

www.nikkei.com


具体的には、この文章の中( http://www.unic.or.jp/news_press/info/24693/ )の「行動の呼びかけ(Call to Action)」においての、次の文章となります。

(l) Enhance sustainable fisheries management, including to restore fish stocks in the shortest time feasible at least to levels that can produce maximum sustainable yield as determined by their biological characteristics, through the implementation of science-based management measures, monitoring, control and enforcement, supporting the consumption of fish sourced from sustainably managed fisheries, and through precautionary and ecosystem approaches as appropriate, as well as strengthening cooperation and coordination, including through, as appropriate, regional fisheries management organisations, bodies and arrangements.

oceanconference.un.org

(自動翻訳: 科学的管理措置、モニタリング、管理、施行の実施を通じて、少なくとも生物学的特性によって決定される持続可能な最大収量を生み出すことができるレベルまで可能な最短時間に魚資源を回復させることを含む、持続可能な漁業管理を強化する持続可能な開発により管理された漁業から調達された魚の摂取を支援し、必要に応じて予防的および生態系的アプローチを行い、適切な地域漁業管理組織、機関および取り決めを通じた協力と調整を強化する。)

 

野性の持続可能な利用の否定は、人類を人口マックスまで養えない


そもそも、国連海洋会議の狙いは、持続可能な食糧生産や、持続可能な森林利用、持続可能な海洋の利用で、地球環境をなるべく良好に回復させ、将来、ほぼ確実に膨大な数にまで増える人口を養っていける(田畑が徐々に増える)ように整備すること(人類の生き残り策という、絶対の大義)が「主眼」でして、「漁業を廃止したことによる、その代替の、陸上での農牧畜業」というのは、人類の人口をマックスまで養うための試算ではありません。


魚食の人口は30億ともいわれます。持続可能な漁業を加味し続けたほうが、人類による土地利用が、その分だけ早まらない(その分だけ、地球環境の悪化が抑えられる)と考えられます。

f:id:Irukanigohan:20190826104945p:plain

漁業を廃止することは、陸上生態系に迷惑をかけた状態を継続し、陸上生態系を苦しめ続けること。陸上生態系は、生息地すらなく悲惨だから、最大限の自然修復が必要となっている。

(画像の出典: https://twitter.com/irukanigohan/status/881351542049193987 )


なぜ、国連が、野生の持続可能な利用の否定(すなわち漁業禁止)をしないのかと言うと、人口をマックスまで養えないためです。また、それ以外に、多くの人が気が付いていませんが、当方が早稲田大学の先生に宛てた文章( https://twitter.com/irukanigohan/status/881351542049193987 )など様々な機会に、「持続可能な漁業を禁止する危険性への懸念」を示しているように、漁業の全面禁止は、陸上の地球環境の悪化を継続させ続ける要因のひとつになりえます。(動物愛護思想が、陸上環境の修復を阻む要素となる懸念がある)

 

現代思想の最先鋭ディープ・エコロジーの真似をしてる海賊シー・シェパードでさえも、その活動の実態は、「違法な漁業(密漁)の取り締まり」です。寄付目当てに派手な行動をしたい過激な組織シーシェパードでさえも、漁船(漁業)なら何でも潰す方針というわけではないようです。

また、マグロなどの一部魚種は確かに「乱獲」(捕り過ぎ)ですので、欧州の海で、シーシェパードグリーンピースの海賊船がマグロの生簀(いけす)を壊そうとしましたが、でもその生簀は違法ではないので、逆に漁業者から損害賠償を求められてしまい、コストがかさむからか、攻撃は鎮火しています。

(なお、当方は、シーシェパードをディープエコロジーとは認めていません。海を偏重し、陸はどうでもよいのがシーシェパードで、「海は鯨類のもの。陸は人類のもの」などと創設者(教祖)がSS支持者を扇動するのがシーシェパードですが、それをディープエコロジーとみなすのは、「まったくありえない」からです)

 


大変失礼ながら、どうか「ぼくたち・わたしたちが、ひらめいたアイディアが優れている」と、環境分野の科学者たちの議論にも無い、動物愛護の思想的な思い込みは排除なされ、「何が地球の為に最も優れた方策なのか」を、いまいちど地球の一員として考えてみてください。


---ここまでが手紙です---

 

アニマルライツ活動家の一部は、人類の未来すら考えず、地球の敵の側面もあるのですが、この例示は、その一部を示していると考えています。