太地に両腕にタトゥーの女、反捕鯨団体DPとして潜伏/動物の飼育をめぐる論争:八木景子監督の問題提起(イルカの飼育の肯定が必要)
(「隠れシーシェパード」について続報があります)
2019年8月31日「両腕にタトゥーの外国人女現れる」
和歌山県の太地町に残る「鯨類の追込み網漁」への嫌がらせに、小型鯨類の漁業の様子の撮影を続ける外国人団体ドルフィンプロジェクトの服を着た潜伏員とみられる女が、8/31に、太地町立くじらの博物館前で、その営業への嫌がらせ行為(嫌がらせの演説や、嫌がらせの看板でPR)をしていた山口小百美ら20人以下の反捕鯨デモ隊(日本国内の急進的なアニマルライツ活動家の集まり:何度も博物館前で嫌がらせ行為(演説と看板)をしかけるグループ)に合流しました。
隠れシーシェパード?
潜伏した外国人女の特徴は、鼻の左穴にピアス(鼻ピアス)。また、両腕に広い面積でタトゥーしています。
両腕にタトゥーといえば、シーシェパード系の潜伏員らも、そういうタトゥー女が幾人もいますが、まさか「隠れシーシェパード」では?
DPは、潜伏員を経歴を問わずに採用する傾向があり、過去の潜伏者にも、「隠れシーシェパード」(昔はシーシェパードだったが、シーシェパードでは入国し難いので、潜伏の為にDPに衣替えした者)があり、シーシェパードと全く同じレベルの悪質な言動をしていました。
潜伏した女は、9/1早朝に出漁する漁船を漁港内から撮影し公表しています。(同一人物かの特定は、音声で確認できています。)
(「隠れシーシェパード」の続報を書きました。)
さて以下の記事:「漁港には~約10人が集まる程度」
記事引用
反捕鯨団体の動向が懸念されたが、漁港には国内の動物愛護グループのメンバーら約10人が集まる程度だった。
記事は厳密に言えば誤報です。1人でも外国人団体ドルフィンプロジェクト潜伏員が渡日滞在できれば、嫌がらせの撮影物(ビデオなど)を公表でき、世界の大衆を扇動し続けられるからです。
また、国内のその動物愛護グループのそのメンバーの主要人物らは、昨季は、漁が成功した際、漁場のそばに近寄り、捕獲や屠畜の即時停止を1時間以上にわたり大声で騒ぎ続ける嫌がらせ行為を2日間(2度)しています。
動物の飼育をめぐる論争
八木景子監督の問題提起(イルカの飼育の肯定が必要)
捕鯨論争や太地論争の映画「ビハインド・ザ・コーヴ」の八木景子監督が、2019年9月1日に次の疑問を呈しています。
しかし、捕鯨問題は、食べる、食べない、だけではない部分がある。
未だに、水族館利用についての誰からも発信がないのは問題であり、話をややこしくしている。
Behind "THE COVE" 「合法範囲だから」という思想は水産庁的な発想かと思います。やはり、それなりの理由や合理性の発信は、していかないと、活動家の数は増えるばかりかと思います。
動物の飼育をめぐる哲学論争は昔からあります。が、捕鯨論争とは違って殆どめだたず、飼育批判の意見のみが目立つようになっています。
ましてや、水族館利用(イルカの飼育)を哲学的に肯定する作業は、思想界では、(特に反捕鯨国では)「袋叩きに合うのは必定なため」難しそうです。
(動物愛護が盛んすぎる国で哲学研究者が動物飼育を肯定しただけで批判を受けますから、ましてや小型鯨類の飼育を肯定するのは火中の栗を拾いに行くようなものと及び腰なのかもしれません。)
次の章に、簡単ながら説明を書きます。
野生動物をなぜ飼育してよいか?⇒野生状態は飼育状態よりヤバいから
動物の飼育をめぐる論争での動物飼育の肯定論は、デヴィッド・ドゥグラツィア ( David DeGrazia ) などに知られていますが、その論は、望遠鏡が必要なほど広い放飼場(ストレスがなるべく無い状態)での飼育は肯定できるというものでした。
野生状態とは、怪我や病気、厳しい天候や温度変化、飢餓(餌がとれない期間の長さ)、長距離の移動(大洋を回遊する性質の為) 、不慮の事故、肉食動物や危険生物との遭遇、序列争い(いじめもある)、環境汚染 ・気候変動 ・生息地減少など悪条件があり、また、仔育ての失敗など仔の低い生存率や迷子(群れからの脱落)もあり、油断すれば(または運が悪ければ)死がすぐそばにあり、福祉が得られる飼育施設に比べ野生状態はとても過酷で、大抵の個体が長寿(長生き)し難い現実がある過酷な状態です。これらの回避である飼育は、それだけで動物の大きな利益といえます。
また、飼育は、動物に動物福祉を届けられることをも意味します。飼育下では獣医のケア(世話)がうけられます。これにより、病気やけがでの死亡が減ったりします。
野生状態とは、「生き延びられる個体だけが生き延びれればよい」(死んでもいいように、子孫をたくさん作る)というシステムなので、野生に適応できない個体は(特に仔が多く)死にます。
そうじて、捕獲のストレスや飼育のストレスなどの飼育のデメリットよりも、野生のデメリットのほうが上回っております。野生状態は過酷なので、現生人類が「やりたがらないこと」でしかなく、現生人類は野生状態を回避するために、太古から頑張ってきたのではないでしょうか。
さて、海豚は、世界の国々の9割ほどの国で「飼育が合法(違法ではない)」となっております。(2019年8月現在)
小型鯨類(いるか類)は、持続可能な食用捕獲の序に(序でなくても持続可能なら構いません)、飼育向けに出荷して何ら差し支えないです。飼育は学術目的ですから。
イルカ、ゴンドウクジラ、シャチなど小型鯨類は、陸上の動物に比べれば難飼育動物ですが、飼育技術は日々向上し、飼育成績も日々向上しています。
また、イルカショーについては、オーストラリアのような動物愛護が盛ん過ぎる国でさえも、市民の間に小競り合いが起きるほどで、意見は一致しておりません。
世界各地にイルカ飼育が存在し、入館者(利用者)が来ているのは周知の事実です。これは「動物愛護が盛ん過ぎる国」でも同じで、教育が遅れているのでも、報道規制があるのでもない、です。
世界各国で、イルカへの動物愛護は報道されていますから、世界の少なくない市民が、動物愛護を知っててイルカショーを見に行くと解釈できる場合が多いのではないでしょうか。
というのは、映画ザコーヴで調べられていますが、その映画の洗脳効果は100%ではなく、実態は2~3割の視聴者しか感情的な意見の影響下になってない傾向があります。
しかし、その程度の洗脳効果は一時的なものでしかないようです。大抵の人間は「賢い」ので、イルカと家畜とはそんなに違わない(自身の行動もそんなに違わない)ことを思い出すのかもしれません。
家畜飼育は世界では一般的ですが、海豚漁(小型鯨類の漁)は世界では一般的ではないために、海豚漁叩きには魔女狩り(異端狩り)をしたい傾向の人々が標的に用いるようです。
他国の政治家が、他国や他民族批判で、自国には無い文化を使うのは、魔女狩りの典型例で、昨今では海豚漁などがよい素材でしょう。最近、ブラジルの大統領が、森林開発を批判する捕鯨国への反論に海豚漁(海豚漁も捕鯨のひとつ)を持ち出しましたが、これは魔女狩り(異端狩り)を用いて、自身の問題をごまかす子供っぽさを感じます。
(この節は本格的に書かねばならないような気がしています)