消費者運動「鯨類に感謝 @ Thanks Cetacea」 【くじらの消費者運動】

【鯨類食文化の理解促進】 捕鯨と「いるか漁業」。東京の鯨食人口は1割以上いるとされます。小型鯨類(いるか類)は、岩手、秋田、山形、福島、茨城、千葉、神奈川、静岡、山梨、和歌山、沖縄等の県内の地域での伝統食です。

大阪で「くじらフェス」/ノルウェーの伝統的な鯨料理のレシピ/千葉TVでツチクジラ料理/千葉沖で混獲2頭/鯨類追込み網漁、今季通算14日目と15日目の成功/世界のザトウクジラ回復基調/シャチと捕鯨

11月26日、大阪での「くじらフェス」

予告

 

 

当日の報道

 

毎日とは言わないが、月に何回かでも鯨を食べる家庭が増えれば、食文化は復活するのかな

―共同船舶社長

 

20191126
懐かしい味 「クジラ」が新メニューに! | やさしいニュース | TVO テレビ大阪(動画付きニュース)

www.tv-osaka.co.jp

 

捕鯨会社社長へロングインタビュー

クジラについては、資源管理型捕鯨という新しい捕鯨で取り組んでいきます。せっかくの海の恵みをぜひ美味しく召し上がって頂きたい。それがクジラを捕る者としての願いです。 

―共同船舶社長

 

 

会場

 

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鯨料理のレシピ

日本では余り知られてないノルウェーの伝統的な鯨料理

朝日新聞ノルウェー捕鯨の記事の中に、日本では余り知られていない「ノルウェーの伝統的な鯨料理」が登場しました。当方の調べでは、鯨のステーキをクリームソースで煮た料理が似ています。

似た料理「クジラステーキとクリームソース」(ノルウェー語):レシピがついています

bestillefisk.no

 

「鯨汁」(味噌):青森県八戸市での例

寒くなると飲みたくなるものです。

 

クジラユッケ

クジラユッケは簡単なので、生食OKな鯨肉が手に入ると、一度はやってみたい料理かもしれません。


千葉県南房総市和田浦の外房捕鯨千葉テレビでツチクジラ料理の宣伝

 


ビデオ
https://www.facebook.com/ken.yamamoto.79/videos/2574761482637498/
捕鯨会社が飲食店といっしょにツチクジラの料理の宣伝しています。

facebook.com

 

11月に千葉沖で混獲2頭

漁業で混獲され、外房捕鯨で解体し、流通しました。好評だったようです。日本での混獲の写真が年間何件かしかみられない中、捕鯨会社は情報を公表しています。


ミンククジラ混獲(定置網)

一般に流通し、鯨料理になりました。

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ザトウクジラ混獲(巻き網)

以下は解体所での解体です

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このザトウクジラも一般に流通し、消費者の胃袋に収まりました。


11月24日と25日、和歌山県の太地沖での鯨類追込み網漁、今季通算14日目と15日目の成功\(^o^)/

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2019年11月24日、和歌山県太地沖で行われる小型鯨類の追込み網漁が、今季通算14日目の成功となりました。
お刺身が得られます。

11月25日も漁が成功し、今季通算15日目の成功となりました。残余の群れは海に帰されました。

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なお、出荷用のイケスの準備も行われました。大漁の予感がします。

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ザトウクジラ回復基調

近年、ザトウクジラが回復しつつあります。

 

編集後記)シャチは捕鯨の対象

ある動物団体Pが言うには、「日本は捕鯨を推進している国なので鯨類の飼育が禁止になることはない!」と役所に回答されたようで、それに対し動物団体Pが、ツイッター上で「でもシャチに捕獲枠はないし、食べないし、捕鯨関係ないですよ…」と暴論していましたが、役所の見解が正しいです。

我が国では「歴史的にシャチは捕鯨の対象」ですし、捕鯨基地は今も、動物取扱の許可を受けた鯨種にシャチも入れています。

江戸時代、一部の地ではシャチも食用でした。海産物の絵巻には、たくさんの“海の幸”のうち、シャチ(さかまた)が描かれたものまであります。

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紀伊国熊野海鯨図」(国立国会図書館):シャチ(さかまた)が描かれています

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紀州熊野浦諸鯨之圖」:東京大学学術資産等アーカイブズポータル


戦後、我が国では、漁業(漁獲)を守るためシャチは駆除の対象とされました。この時活躍したのは、捕鯨船です。

 

以下は、シャチがどのくらい捕鯨されたかの資料

シャチを捕獲する主な目的は油を取ることでした。

web.archive.org

捕獲は大した頭数ではありません。

駆除は成功し、シャチの棲息頭数は減り、漁業は被害を受けず恩恵を受けました。現在、まだ頭数が回復してないようです。そのため、めったに捕獲をしない方針に転じているようで、毎年定める捕獲枠(捕獲許可の頭数)は無いですが、現在は、その都度、学術研究のための捕獲が許可されることでしょう。

また、1970年代頃からシャチを飼育する試みが行われ始め、その時に活躍したのは、「鯨類の追込み網漁」です。

なお、小型鯨類の追込み網漁は、捕鯨砲を使いませんが、捕鯨業の一つとして扱う法律が成立します。多種の鯨類の資源を細かく管理しなければならない時代ですので、国に「すべての能動的な捕鯨*1捕鯨業とみなす」考えがあるのでしょう。

*1:能動的捕鯨とは、積極的に鯨類を捕獲する捕鯨のことで、乱獲防止の為、監視されています。対義語は、「受動的捕鯨」で、主に「座礁鯨」について言いますが、漁業の漁網(主に定置網)などに鯨類が入り込み脱出困難で事故死という場合の捕獲もさしている気がしています。総じて受動的捕鯨はいつどこで捕れるか解らないものであって、その上、商品価値が殆ど無い鯨類も捕れてしまったりします。